東京人
Mariach makes RIDE BAG !
2010.06.21
_MG_9706.jpg 都内でのメッセンジャー生活を約7年経て、RIDE BAG作りを始めたMariach(マリアッチ)。
彼がバッグを作り始めたきっかけは極めてシンプル。
「メッセンジャーをやってた時、自分が背負いたいバッグがなかったから自分で作ろうと思って」。 _MG_0049.jpg バッグ作りを志し、まず始めたのは友達の洋服屋を回っての情報収集。
必要な道具・材料を集め、市販のバッグをいくつも分解して構造を把握し、
自分なりの工夫を施すという試行錯誤の繰り返し。学校に通ったわけでもない、正真正銘の独学だ。 _MG_9443.jpg 普通、バッグを作ろうと思って作れる人なんてめったにいないが、彼は違っていた。
元々が凝り性であり、やると決めたら絶対にあきらめない性格。 _MG_9549.jpg 「人間、やってできないことなんて、ほとんどないですよ。だから僕、がんばるって言葉が、
好きじゃないんですよね。だって、がんばるなんて人間として当たり前だと思うんで」。 P5260473.JPG そして出来上がった記念すべき第一号が、今も大切に使っているデザートカモのバッグ。
試作したバッグを背負っては、雨でもちゃんと使えるか確かめるため、雨中の環七を何度も走ったそうだ。 P5260460.JPG 最初は洋服用のミシンを使っていたがパワー不足を感じ、今は岡山で買い求めた三菱DYが愛機。
ちょっと調子が悪くてもアナログだから自分で直せるところが気に入っている。 _MG_0088.jpg 糸もバッグ専用のものを使用。どんなに厚くて固い生地も縫えるが、逆に薄い生地は難しいらしい。
ペダルを踏む右足は靴を脱いで作業する。これが微妙な力加減でミシンを操るコツ。 P5260474.JPG 一見すると既存品のように見える「RIDE BAG」のフォントもオリジナル。ここまでする人はなかなかいない。 _MG_9737.jpg _MG_9912.jpg 金具も友達の彫金師に依頼した特注品。「知る人ぞ知る実は○○ってのが好きなんですよね」。
たしかにバッグの仕上がりは量産品のように見えるが、世界に1つしかないバッグなのである。 P5260500.JPG 何事も試してみるという彼の経験第一主義は、販売方法においても一貫している。
バッグを卸すのは、事務所まで来て話をして、彼のバッグ作りに共感してくれた人のみ。 _MG_9633.jpg それゆえ、元からハンドメイドなので多くは作られないバッグの稀少性が、さらに高まる。
最近ではニューヨークからも発注があるのだが、送料が2,000円もかかってしまうことが申し訳ないそうだ。 P5260488.JPG RIDE BAGはこれまでに100個以上製作。当初は100個作ったら違うモデルを作ろうと思っていたが、
まだ極めきれていないという探究心から製作を継続中。

とは言え、バッグと言われるものなら何でも作れるので、最近は友達から依頼されて、
特注でカメラバッグを作ったりもしている。 _MG_0038.jpg 仕事中はすっと音楽をかけっぱなし。何でも聞くけど、一番好きなのはジャズ。
最近の発見は、ミシンとレッド・ツェッペリンのリズムの相性が良く、不思議と作業がはかどること。 P5260481.JPG 昼食は、だいたい近くのお店で買ったお弁当。中でもシウマイ弁当が大好物。
「1週間、毎日これが昼ごはんでも全然平気ですよ。ホント、中身のバランスが絶妙だから」。
我々取材スタッフも、マリアッチの熱い意見に促され食べてみて、一同納得。 P5260482.JPG ひと休みしたところで、バッグ作りは一気にフィニッシュへ。 _MG_0537.jpg _MG_0621.jpg もう一台のミシンに乗り換えて、タグの顔にも決して手を抜かない。
「この顔へのこだわりが大切だったりするんですよ」。 _MG_0690.jpg _MG_0732.jpg 最後は必ず背負ってみて、その出来栄えを確かめる。今回も満足のいくものに仕上がったようだ。 _MG_0783.jpg そして今日もRIDE BAGを心待ちにしている人のために、右足の靴を脱いでミシンを回し続けている。 _MG_0793.jpg