DESIGN
ファッションデザイナー通信
2011.04.29
tomi27.JPG 中学受験のため勉強はしていたが活発な子供だった。ゲームを家でやる子が増えてきた世代だったが、断然外で遊ぶ派。美術や絵を描くのは好きだったけど、洋裁が好きでやっていたということはない。 tomi1.JPG 人並みにファッション誌を見たりしていたが、服への興味は一般的だったと思う。中高が制服の全寮制で、土日だけ家に帰れる生活。制限があったから、服を買おうという気持ちは強くなったかもしれない。 tomi13.JPG 時代的にはコム・デ・ギャルソンなどが出始めて、デニムやスニーカーが流行っていた頃。古着も含めてオールジャンルというか、いいなと思う物があれば、よく渋谷や原宿へ見に行っていた。 tomi15.JPG その頃の将来の夢は、姉がアメリカに留学していた影響もあり、海外に行ってみたいと思っていた。それと同時にモノ作りに携わりたかったので、アートを専攻してからファッションもやりたいなと考えていた。 tomi12.JPG 進路を決める頃、テレビ東京の「ファッション通信」から大きな影響を受けた。コレクションの空気感や華やかな感じがいいなと思った。両親もアパレルの会社を経営していて、レディースの服を扱っていたので、その影響も受けていると思う。 tomi9.JPG ファッションの道に進むことを決め、留学先にパリを選ぶ。理由はパリコレがあったのとクリエイティブを優先する雰囲気が強かったから。

ちょうどその頃オートクチュールブームで、ジョン・ガリアーノヴィヴィアン・ウエストウッドに惹かれた。 tomi6.JPG でも、ファッションに関しては日本のほうが発達していると思う。30代や40代もすごくオシャレだし、20代は洋服自体への興味も高いし、着こなし方もうまい。 tomi3.JPG パリはマダムのようなファッションに興味がある人はカッコいいが、若い子は全身GAPだったりもする。ファッション大国と言われていても、そこが発表する場所であるだけという印象も受けた。 tomi18.JPG 帰国後、アパレル企業で商品企画とデザインを担当。いずれは洋服以外にもインテリアプロダクトやアート性のあるものとセットアップしたブランドを手がけたいと思っていた。 tomi14.JPG 最初のブランドであり、今の社名でもある「MOSSLIGHT」はスタン・ブラッケージの「MOTHLIGHT」という映画から想起。「蛾と光」というタイトルの蛾の「MOTH」をコケの「MOSS」にアレンジした。 tomi8.JPG 「dictionary」は一度聞いたら覚えられる簡単な言葉を選んだ。「辞書」は万国共通で、誰でも持っているもの。同じものだけど見るたびに新しい発見がある。そんなブランドに育てていきたい。 tomi19.JPG シーズンごとの展示会のテーマは、その時に自分が旬だと思ったもの。2011年秋冬は「The Circus & Magic」。

シルク・ド・ソレイユを見たときに、気持ちが魔法のように変わるということを感じ、服も日常におけるエンターテイメントであったらいいなというのがテーマだ。 tomi37.JPG 1作目の洋服と一緒に出していたカフェオレボウル。割れてしまった男性版はカレッジリングをしていて、この女性版はパールの指輪をしている。カップルでセットにしたいと考えて作った。 tomi35.JPG レディースにこだわる理由は、造形的にバリエーションがあり、メンズに比べていろいろなクリエイティブが活かしやすいから。アイテム数も多いので、作る楽しさはレディースのほうが面白い。 tomi34.JPG デザインする上で難しいのは、着たときにカッコよく見えるかどうか。服は着る前と後では表情が違う。女性は直感的なので、見たときに服の良さを瞬時にわかってもらえるところが、スリリングであり興味深い。 tomi25.JPG ファッションデザイナーというのは自分にとって主軸になるもの。インテリアブランド「yasutaka tomita」にしても、やはりファッションサイドから見ている。

キノコの形をしたこのプロダクトはスピーカー。キノコが胞子を出すように、音を空気中に出すようなイメージで制作した。 tomi33.JPG こちらは本当に燭台としても使えるスピーカー。型を使わずに作る陶器なので、一点モノ的な要素が強い。選ぶ土によって焼き上がりの大きさが全然違う点に苦労した。 tomi41.JPG 一番好きな時間は、アイディアを考えているとき。いいアイディアを思いついて考え出したら、時間が経つのを忘れていることもしばしば。そんな時の充実感は格別だ。 tomi42.JPG 今後の目標は「dictionary」「yasutaka tomita」各ブランドをよりたくさんの方に認知してもらい、ファンを増やしていくこと。ライフスタイルとファッションをつなぐブランドとして確立させていきたい。 tomi38.JPG セレクトモデルAGAV060の印象は?
「ベーシックだけど、カッティングなどにこだわっていると感じます。個人的にブルーという色が好きなのもありますが、いい色味ですね。フォーマルでもカジュアルでも着けられるところを気に入ってます。」
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