DESIGN
モノをコトにするチカラ
2012.01.18
yama13.jpg 2011年12月、冨田はJAFIC(一般社団法人日本アパレル・ファッション産業協会)が主催するアパレルの企業間交流のイベントに出展していた。 yama8.jpg 基本的にはファッションのアパレルが主体のイベントだが、「dictionary」については個展で発表しているので、この場では自身の創作活動「yasutaka tomita」を発信している。 yama9.jpg yama6.jpg このイベントに参加したのは2回目。前回はJAFICがスタートした時で、その時はマッシュルームスピーカーを出展。今回は「yasutaka tomita」のランプの展示と「dictionary」の個展で流した映像で参加した。 yama10.jpg yama4.jpg ランプの評判も上々で、個人で買い取りたいという人もいたが、より多くの人に見てもらいたいという思いもあり、悩ましかった。(下の写真左はテクニカルアドバイザーの徳田氏yama14.jpg そして現在、ランプのいくつかは、六本木ヒルズ内の「MOTHER'S食堂」に置かれている。いろいろなものが作品として展示されつつ、売り物にもなっているという新しいスタイルの飲食店だ。
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yama19.jpg 冨田と「MOTHER'S食堂」を結びつけたのは、バイヤーの山田遊氏。彼がオーガナイズしているデザインタイドが行われていたときに、冨田がランプの話をしたところ、翌日には買い付けたいという流れになったそうだ。 yama25.jpg 山田氏はIDEEの出身で、その後アクセサリーショップの立ち上げを経て、商品のバイイングからディスプレイなどを行うmethodを設立した。 yama22.jpg 今の仕事は、バイヤーとして店舗の品揃えを考えるところから始まるが、商品の陳列などを含めていくと、今回のように店内の装飾にも関わり、お店自体のコンセプトワークに携わることもあるそうだ。 yama31.jpg これまで、国立新美術館の「スーベニアフロムトーキョー」や羽田空港の「Tokyo's Tokyo」、表参道ヒルズの「PASS THE BATON」の立ち上げにも関わっている。 yama20.jpg 冨田が山田氏と初めて会ったのは「MOSSLIGHT」を立ち上げたとき。その後、本格的に一緒に仕事をし始めたのは、冨田が「HONEY MOON」のブランドを始めてからだ。

「HONEY MOON」のパートナーである佐藤氏が、山田氏と仕事をしていたことから、多くの仕事で関わるようになった。 yama24.jpg 冨田の魅力的なところを聞いたところ「多様性だと思います。昔からファッションブランドの域を越えてましたね。すごく自由度があるから僕も組めるんだと思います」と山田氏は言う。 yama28.jpg 今回、冨田のランプを置いたのは、このお店がグランドハイアット東京から直結してる六本木ヒルズの中にあって、来店者には外国人や富裕層も多いことも理由の一つ。

こういったランプに興味を持つ人が多い場所で、不意の出会いのほうが目に留まるし、買ってもらいやすいと思ったからだそうだ。 yama29.jpg 実際「MOTHER'S食堂」に置いてから、冨田のホームページへのランプに関する問い合わせも多く、各地で反響を呼んでいると言う。 yama32.jpg 山田氏は「お店やブランドは『モノ』の話になりやすいが、今回は『コト』になる気がしています。メインは飲食店で、物を展示して売るという形態は珍しいですが、こういう新しい取り組みが大事。クライアントに感謝してます」と語る。 yama33.jpg 冨田の時計を山田氏に見てもらった。「僕、セイコーというブランドが昔から好きなんです。時計の中で完全に王道ですよね。そういった点で、WIREDも若者向けでありながら、やっぱりセイコーブランドとしての誇りがにじみ出てると思います」 yama35.jpg これから冨田とやってみたい仕事について聞くと「バイヤーはモノを選ぶことでしか成り立たない職業です。だから僕は場所を用意するので、作り手さんにはそこで自由に遊んでほしいですね」と山田氏は語っていた。 yama36.jpg 東京のど真ん中から、モノをコトにするチカラを世界へ発信していく。この2人から、これからも目が離せない。
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