Interview WIRED featuring BEAMS

時計の“当たり前”を覆し、
機能とデザイン性を共存させた

WIRED×BEAMS
コラボレーションの軌跡

ファッションと機能を融合した次世代ウオッチとして2000年6月に誕生した「WIRED(ワイアード)」。
そのコンセプトは、「東京から世界へ新しい価値を発信し続け、エッジの効いたデザインで、世界の日常を輝かせる」。
デビューから17年目を迎える今も、新鮮な驚きとメッセージを世に伝えています。
その発想の中核として、最先端の高感度層に刺さるデザインを届けてきたのが、
BEAMSとのコラボレーションモデル「WIRED Featuring BEAMS」。
斬新なカラーやデザインで、新たなウオッチスタイルを次々と生み出してきました。

初代から、コンセプトモデルを含む24ものデザイン開発を手がけてきたBEAMSバイヤーの古屋雄一さんに、
コラボレーションのきっかけから、それぞれのモデルへの思い、WIREDの魅力について、話を聞きました。

初代デザインの斬新さに
心奪われた

2000年に、セイコーから新ブランド「WIRED」が登場したとき、「世界へ新しい価値を発信するカジュアルウオッチ」を打って出た斬新さには驚かされました。金属部分からガラス部分への流線型のデザインや、少し網のかかったような文字のフォントなど細部へのこだわりが強く、「BEAMSのお客さまは、絶対欲しいと思うはずだ」と強く感じたのを覚えています。販売実績のないモデルとコラボレーションを行うのは初の試みでしたが、BEAMSとの相性の良さを予感し、チャレンジすることに。こうして、WIREDの新しさはそのままにBEAMSオレンジを文字盤に入れる、 初代コラボレーションモデルを手がけることになったのです。

マーケットに受け入れられた
オレンジの時計

初代コラボレーションモデルの、BEAMSのコーポレートカラーであるオレンジを文字盤の乗せたデザインは、当時の時計としてはとても派手で、ファッション感度の高い層にしか受け入れられないだろうと考えられていました。しかし、販売を始めると、男女問わず、タイプを選ばずに売れていく。「時計にアクセントを入れてもいいんだ」と承認をもらった気がして、第2弾以降のデザイン開発への意欲につながっていきました。

「僕が欲しいと思うものを作る」、
それがデザインの原点

第2弾は「漆黒のボディ」、第3弾は「光沢のあるゴールド&シルバー」と、それまでの“時計の常識”を覆すデザインを次々に提案しました。今でこそ、メタルの黒のボディは珍しいものではありませんが、当時、黒はベルト以外考えられないものでした。セイコーの担当者に提案しても首をかしげるばかりで縦には振ってくれない(笑)。でも、色剥げのないメタルの黒があれば「僕なら欲しい」と思ったし、僕が欲しいと思うものはBEAMSのお客さまも欲しいはずだという軸はぶれませんでした。約1年半かけて技術者と議論を重ね完成したときは、「ずっと欲しかったメタルの真っ黒い時計ができた」という充実感に満たされました。 第3弾では、当時流行っていたゴールドのアクセサリーに寄せ、「時計でありブレスレットでもある」一品を作りたいと考えました。アクセサリーなので、めいっぱい光沢も出そうと提案したら「これまでの常識では、売れないと思います」と、セイコー担当者からまたも冷たい反応(笑)。限定300本だったこともあり「全国に300人は欲しい人がいるはずだ」と開発を進めた結果、店頭に並ぶ前に完売に。当初は反対していた担当の方も、その後何年も愛用してくれるほど気にいってくれました。

メンズ・レディスモデルの
垣根を取っ払いたかった

生粋の時計メーカーの製品でありながら、「宝飾屋さんから出るような時計」をつくりたいという発想で、ダイヤモンドを入れた展示会向けのコンセプトモデルを開発しました。ホームページ上のアンケートで「販売してほしい」という声が多く寄せられ、市販モデルへの展開につながりました。その後、さりげなくダイヤモンドを埋め込んだ第4弾を、そして、第5弾では初めてペアモデルを開発。「男性が使う時計とはこういうもの」「女性はこっち」という概念を取っ払いたくて、レディスモデルを男性向けにアレンジしたりと、ここでもかなり遊ばせてもらいました。 WIREDはもともと、当たり前から離れて新しい価値を発信しようとスタートしたブランド。だったら僕らも、当たり前じゃないことをやろう、と考えていました。時計のプロではないことを逆手にとって「メンズモデルにはバックライトがついているのに、レディスモデルについていないのはなぜ?」などと、どんどん突っ込みながらアイデアを出していきました。

「ファッションアイテムとしての
時計を作り出す

コラボレーション開発で取り入れたアイデアが、WIREDレギュラーラインの開発に反映されたときは、喜びがある一方、「また新しいことを考えていかなければ」とはっとさせられる瞬間です。「時計でありファッションアイテムである」製品としてどこまで遊べるか。WIREDの自由なフィールドであらゆる挑戦をさせてもらったことが、最新コラボレーションモデル「SOLIDITY」へとつながっていきます。
PROFILE

古屋 雄一

ふるや ゆういち

bPr BEAMSバイヤー。1997年ビームス入社。雑貨・小物のバイヤーとして、国内外の製品の買い付けとオリジナル製品の開発を手がける。時計のほかに、財布やカバン、食器、自転車まで、洋服以外のあらゆる製品を担当している。

PROFILE