BEAMSとWIREDのコラボレーション 2001年からこれまでの歩みと制作秘話

重量感とカジュアルを融合させた
デジタルデザイン

「SOLIDITY」に
込めた思い

ファッションと機能を融合した次世代ウオッチとして2000年6月に誕生した「WIRED(ワイアード)」。以後17年間で、24ものBEAMSとのコラボレーションモデル「WIRED Featuring BEAMS」を展開してきました。
2017年6月にデビューする「SOLIDITY」は、自分の意志と感性で時計を選ぶ若者へ発信する新シリーズ。アナログとデジタルのラインアップのうち、デジタルモデルがBEAMSプロデュースとなっています。80年代の機能をめいっぱい盛り込んだサイボーグ風デジタルデザインを踏襲し、現代風に洗練されたコラボレーション製品を手がけたのは、BEAMSバイヤーの古屋雄一さん。「WIRED Featuring BEAMS」の初代デザインから開発に携わってきた古屋さんが、これまでの集大成ともいえる最新作に込めた思いとは――。

待望していた、
WIREDのデジタルモデル

高い技術を搭載した手頃な価格帯のブランドとして、WIREDはここ10年で広く認知度を高めてきました。時を同じくして2008年ごろから、時計は軽量で使いやすくシンプルなデザインが好まれる傾向が強まっています。「身につけるファッションアイテム」としてコラボレーションモデルを開発してきた僕としては、WIREDの変化に対して、「機能性に軸足を移したのかな」という印象を抱いていました。
もう一度、初代デザインで手掛けたようなデジタルモデルを作ってみたい。それが、この数年の僕の思いでした。おもちゃのように見られがちな軽いデジタル時計ではなく、80年代を彷彿させる、重量感と立体感のあるモデルを作りたい。そう考えていたときに、 記念すべきコラボレーション第20弾となる、デジタルデザインの「SOLIDITY」を手がけることになったのです。

時計本体のプロデュースを
初めて手がけた

これまでのコラボレーションモデルは、WIREDのもともとのインラインから、文字盤やバンドをBEAMSらしく仕上げるものでした。しかし、SOLIDITYでは、時計本体のプロデュースから担当。元のモデルに変更を加えていくのではなく原型から作るプロセスは、これまでの開発とまったく違います。さらに、このモデルはBEAMSだけの販売に留まらないので、多岐にわたるターゲット像を想定しながら、複数のパターンを作り上げていく必要がありました。BEAMSスタッフのタイプの異なるメンバーを軸に、「彼なら、こんなメタリックを好むだろう」「彼女はベルトタイプが合うかな」などと具体的に想定していきました。
文字のフォントから、文字盤と文字、バンドの色のコンビネーションまで、技術者と細かな打ち合わせと試作を繰り返し、完成したのが今回のモデルです。

オンとオフ、
場所を選ばないのがSOLIDITYの魅力

どっしりとした重さと存在感がありながら、高い防水性能(10気圧防水)で海やキャンプなどのアクティビティにも対応しているのがSOLIDITYの魅力。スーツやジャケットなど、オンのスタイルにもすっと馴染み、思いっきり体を動かすオフのシーンでも活躍する。見た目と使い勝手のギャップを楽しめる時計になっています。
お客さまには、まず手首に当てて置いてみて、その重量感を実感してほしいですね。お店で10分ほどつけて、最初にあった違和感がなくなっていくのなら、きっと体に馴染んでいくはず。使う機会を選んで大切に扱うというよりも、仕事に遊びにがんがん使い倒してほしい一品です。

時代の変化を取り入れ
進化していくWIRED

WIREDの良さは「This is WIRED.」という、固定されたイメージがないところだと思っています。時代の変化に合わせてどんどん形を替えていく柔軟さ、次世代モデルの予測のできなさが面白いところ。一方で、「時計が欲しい」という漠然としたニーズに対して、求める要素の大半をカバーした“かゆいところに手が届く”感が、多くのお客さまに愛される理由でしょう。
これからも続いていくWIRED×BEAMSのコラボレーション。時計の専門家じゃない僕だからこそできる新しい風を、これからも時計に吹き込みたいと思っています。「かっこよくて面白くて売れるもの」を生み出せれば最高ですが、ときには、「かっこよくて面白いけど全然売れない」ものを世に送り出すかもしれない。それでも、「僕が欲しいものを作る」という思いをぶらさず、開発しながらわくわくしてくるアイテムにまた全力を注ぎたいですね。

古屋 雄一

ふるや ゆういち

bPr BEAMSバイヤー。1997年ビームス入社。雑貨・小物のバイヤーとして、国内外の製品の買い付けとオリジナル製品の開発を手がける。時計のほかに、財布やカバン、食器、自転車まで、洋服以外のあらゆる製品を担当している。

PROFILE