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Special Talking Session
Basel 2008 Limited Edition
古城 今回は昨年に引き続き、バーゼルフェアで発表する1モデルをご用意しておりまして、「バーゼル2008リミテッドエディション」ということで、2008年に相応しいところを川島さんなりにこだわっていただいたものです。
川島 全体的なカラーリングのキーというのはですね、2007年モデルに関しましては金とピンクゴールドを中心にしてましたので、ガゼレイジャポネスは昔から、金とか、黒とか、大陸感を感じる赤とか、非常に得意としてますので、そこをすべて凝縮しているモデルになります。ゴールドの加減ですとか、宝飾ですと18K、24Kというのは色が違いますので、微妙な色合いですね、ここに関しましてはかなりこだわりました。サイドビューには、「GAZERY JAPONES」の刻印が入ってます。これがいままでにはない取り組みになります。文珠川さんに「入れてください」、ってお願いしたんですが・・・。
文珠川 技術的にもはじめ無理だと思いましたね、ケース形状をそれ用に考えていなかったので。かなり製造のチームとミーティングを重ねたうえで、「できる」「ひとつやってみよう」と。で、実際にやってみたらできたんで。凄いな、うちの会社は(笑)。
川島 ジュエリーで裏に刻印入れたりっていうのは通常あるんですけども、刻印という本来の目的どおり、この場所に入ることで、象徴されていいですね。
古城 (書体が)細いんですよ。繊細なんです。
川島 オリジナル書体なんです。筆で線を入れてるんですね。かなり細いんで大変だったと思います。世界を魅了した浮世絵に代表される日本の繊細な美を「GAZERY JAPONES」の文字にも感じてもらいたいんで、筆で線を入れてます。
古城 位置決めというか、かなりシビアに指定したんです。
川島 0.何ミリって世界だと思いますよ、これ。
古城 裏蓋にはシリアルナンバーを入れています。今回1000本限定なので、0001/1000~1000/1000まで。あと、ボタンだけ黒にしてほしい、とかね。当初は黒文字板でお願いしてたんですけど、それだと面白くない、新しくないっていうことでサブダイヤルだけ黒にしてほしい、とか。あとこれも、「CHRONOGRAPH」の文字に、ワンポイントだけ赤を入れたんですね。それも最初は明るい赤だったのをもう少し落としてほしい、とか。
川島 その方が格好良いよ、ということで。かつてなかった配色がかなり新鮮に見えますし、カラーリングにはかなりこだわっています。
古城 (ガラスの)カッティングも最大のポイントです。24面カットガラス、これは、レギュラーモデルにはありませんから。リミテッドエディションだけのために、特別にデザインしています。最初はもうちょっと稜線の角度が緩い形状のものを作ったんですけど、もう少しインパクトを出して、角度をきちんと出した方がいい、という指示がありまして。
川島 この積み重ねがあるからこそ、作品は、楽しめますよね。どの角度からでも光を採り込みますしね。
文珠川 カットガラスというと、かなり時間の読み取りが難しくなってきますから、このカットガラスを作るのに相当3Dで検討しました。1回目にやった時はまだ、メンズジュエリーとしての域に達してないというか、中途半端だった。
古城 遠慮してやってる感じがしました。
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文珠川 見えるのか、見えないのか。どこまでいけば見えなくなってしまうのか。そこは製造の方のスタッフでも、シミュレーションを結構重ねたんですよ。3Dとか、CGを駆使しながら、最後はこの形状、このカットになりました。
川島 視認性という部分に関しては、セイコーさんのスタッフの方々というのは、物凄く歴史的に大事にしてることだと思うんですよ。今回のスタイルというのは、みなさんが持ってるものを最大限に出しながら、なおかつ思い切ったことをしようという部分もありますので。(その結果)出来た作品というのは物凄く素晴らしいものになったと思います。ガラスを横から見た時というのは、指輪そのものなんですよね、この感じ。
古城 私の中でもテーマは「ジュエルストーン」というのがありまして。指輪そのものを大きくした、みたいな、そういうものがあってもいいかな、と思って。
川島 お客様の反応が、非常に楽しみですね。
古城 2007年のバーゼルモデルを見た、あるお客様、その方は女性なんですが、この時計に一目惚れして、とにかくこれを1本欲しい…とのことで手にいれたと聞いています。この方は時計を決めてから、その日のファッションをコーディネートする方だというんですね。我々にとって、こういう話は本当にうれしい限りですよね。時計がファッション・コーディネートの中心になったらいいというのが僕の理想でもありましたので。今回のバーゼル限定も昨年モデルに引けを取らないものだと思いますから、楽しみですね。
川島 18Kでも薄っぽい色でない色を追求したい、という部分がガゼレイにはいつもありまして、それがいかに都会的な感じで、洗練されたところまで表現できるか、ということを追求しました。ガゼレイは、常に、“物づくりは、大陸を超える”と考え、歴史的に大切にされてきたゴールドを、今、このタイミングの中で、大事に新たに表現したということですね。
古城 どうしてもステンレスをベースにした湿式めっきなので、現実的には難しい部分もあるんです。でも、そのイメージに近づけるために、数少ない金属めっきの中から選んで、ようやくここまで出来た。見る人が見ると、ちょっと雰囲気のある金だな、とわかるんですね。
川島 金というのはですね、今や世界的にトレンドにもなっていますし、シルバー主体の状況からゴールドへとふたたび回帰していると思いますね。それと「日本発世界へ」というWIREDのブランドコンセプトからいって、黄金の国ジパングの時計という意味もありますよね。
文珠川 打ち合わせでは、かなり盛り上がりました。川島さんは、ロックな中に、ジェントルな感じと、UK的な感じがあり、メンバーを動かすパワーや原動力になりました。
古城 なかなか気付かないエッセンスや、ジャッジの明確さがあり、その結果、形になり、スタンダードに進化する、とてもよい仕事ができました。
 
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Location : COSMOPOLIS SHINAGAWA